甥っ子の運動会
朝一番のおっちゃの役目は、8時の開門に備えての場取りで始まった。6時40分から列に並んで、いざ出陣だ。待つこと1時間20分。長男の甥っ子も加勢してくれたこともあり、最前列の場所確保ができた。
運動会は9時に始まった。進行はありきたりで校長先生・PTA会長のあいさつで運動会の幕が開いた。
ま、それはいいのだが運動場上空にロープが張られ、そのロープに外国国旗が吊るされた運動会の風物詩ともいえる光景を見ることができなかった。これがないと、なんとなく運動会の雰囲気が盛り上がらない。おまけに入場門と退場門には、高さ2㍍余りもあるでかいプラスチック製のポールが使われていた。
即席もここまで進むと、なんとも味気なさを感じる。とはいえ、先生方の指導と生徒の努力もあり、楽しい運動会を観覧させていただくことができた。人生に同じことはない。だから甥っ子にとっても思い出深い運動会になったはずだ。
一方のおっちゃんは、進行に合わせてビデオ撮影に忙しかった。甥っ子の動きに合わせて右往左往で走りまくった。だから楽しんで観覧することができなかったことが残念だった。
子供の成長は早いものだ。なんだか、あっというまの6年間だった。成長するのは嬉しいが、幼いままでいてほしい、とも思った。実に複雑な心境でもある。ひとつの大きな役目が終わった。そのような感慨深い昨日であった。
長い人生、様々な試練が待ち構えているだろうが、乗り越えてほしい。